今回は、田舎暮らしのメリット、デメリットについて考えたいと思います。
なんでも良い部分があれば悪い部分もあるのが、この世の真理ですね。
田舎暮らしではどんな特徴があるか、紹介していきます。
都会と田舎の比較には、こちらの記事も参考にしてみてください。
広大な土地
一つ目の特徴は、圧倒的な土地の広さです。
もちろん人口密度も小さいので、都会のような狭い所に押し込まれるような圧迫感がありません。
田舎の人が都会に行くと、人波にもまれ気持ち悪くなることがよくあります。
狭い土地にビルを建てて、窮屈な場所に大勢の人が生活している都会と異なり、広々とした土地で暮らせる開放感があります。
地域にある公園も広く、人も少ないので、小さなお子さんも元気いっぱい遊べます。
スーパーなど商業施設も広いので、人の多さでストレスを感じることはまずありません。
コロナウイルスが蔓延した際、都会の感染者数が非常に多かったですよね。あれは人の多さがもちろん主要因だと思いますが、人口密度の高さも関係したと思います。
田舎では人と人との物理的距離が長いので、感染症も蔓延しづらいのかもしれません。
一方で、コンパクトな利便性はありません。
どこに移動するにしても車が必要ですし、都会のように「ちょっと時間があるから、電車に乗ってふらっと娯楽施設に行く」ということはできません。
土地の広さと密接に結びつく、移動の利便性については次に紹介します。
公共交通機関を使わない
二つ目の特徴は、公共交通機関を利用する人が少ないことです。
都会の生活であれば2~3分に一本電車が来るなど、電車やバスといった公共交通機関での移動が中心です。
一方、田舎では公共交通機関が都会ほど整っていません。
電車も二両ほどで1時間に一本、バスも30分に一本だが時間通り来ない、のように使いづらいです。
電車やバスの路線が地域に張り巡らされているわけではない上、田舎は土地が広いので、電車やバスに乗っても、目的地に着くためには駅から長い距離を歩く必要があります。
利便性がないために、田舎では公共交通機関を利用するメリットがあまりありません。
そのため、基本的には車移動が中心になるのです。
土地が広く車道が広いので、車移動にストレスを感じることはありません。渋滞に苦しむこともありません。
豊かな自然を鑑賞しながらのドライブは、とても気持ちが良いです。
また、車に乗れない学生は自転車移動が中心です。僕も、高校生の頃は片道一時間くらいかけて自転車で通学していました。
都会の学生が電車で通学している中、田舎では毎日自転車に乗ります。
これは一見不便に見えますが、都会の学生は電車に乗りながら何をしているでしょうか?スマホをいじっているだけですよね。
田舎の学生は、強制的に自転車で通学する必要があるために健康的に通学時間を過ごすことができます。雨の日も風の日も、ひたすら自転車に乗りますので、たくましい人間に成長すること間違いなしです。
子供が伸び伸びと育つ環境
三つ目の特徴は、子供が伸び伸びと育つことです。
前述のように田舎では、子供が外で遊び回れる場所が多くあります。通学をしながら自然と体力もつきます。
そのため、ただ田舎で生活しているだけで自然と運動ができ、健康的に成長することができます。
また、都会には飲み屋が多く、夜なのに明るい街が普通ですし、いかがわしいお店も多いです。田舎では夜になると、しっかりと辺り一面が真っ暗になりますので、子供が不健全な景色を見ずに暮らせます。
肉体的にも精神的にも、健康な子供に育ちます。
一方で、サービスが発達していないというのはデメリットにもなります。
都会であれば味わえるような娯楽施設や、飲み会が、田舎では楽しみづらいです。
また、教育産業も小さいので、田舎の人は大学進学の機会が都会と比べて相対的に小さい場合もあります。
公立の学校に通う人がほとんどですので、いわゆる「受験ママ」のような人は少ないですが、「絶対私立の小学校、中学校に進学させて、英才教育をしたい」という人には向かない環境かもしれません。
深い地域とのつながり
四つ目の特徴は、他者との繋がりを実感しながら生活できることです。
ご近所に住む知り合いの知り合い…のように、知り合いを少したどるだけで共通の知人がいることが多いです。
地域のお祭り、子供会の集まり、ご近所付き合いと、まさしく地域共同体を大切にしている社会です。
都会では、隣の部屋に住む人の顔を見たことがない場合も多いのではないでしょうか。
人肌を感じながら、田舎では生活ができます。
また、都会では匿名性が強いゆえに、失礼な態度をとる人も多いです。
道を歩くときのマナーや、電車に乗る人のマナー、にいる店員への態度など、集団に隠れるようにして生活態度が悪い人が多いのは事実です。
田舎では顔馴染みの人も多く、仲間意識が生まれることや、嫌な態度をとれば地域の人に顔をしっかり覚えられることで、悪いことはできません。
田舎では、名前も顔も知らない第三者に不快にさせられることは少ないです。
しかし、コミュニティが狭いのは息苦しさにもつながります。
街に一歩でも出れば知り合いに会うかもしれないので、服装など気が抜けません。
変な行動をすればすぐに噂も広まりますので、周囲に悪評がたたないように、注意して生活する必要があります。
競争的でない穏やかな環境
五つ目の特徴は、暮らしが安定していることです。
田舎は、公務員志向が強いです。民間企業も地方銀行や地方紙、地元で有力な中小企業など、経営が安定しています。
そのため、特別給料が高いわけではありませんが、安定した暮らしを送っている家庭が多いです。
「明日クビになるかもしれない」という外資系企業のような会社は、まず田舎にありません。
競合企業が次々に参入してくる市場ではありませんので、過度な競争を避けながら、安定して生活できます。
ピリピリしているサラリーマンは少ないためか、どこか都会より穏やかな雰囲気があります。
一方、それだけ新陳代謝が少なく、閉塞的ではあります。
実際に田舎で暮らしている人が不満に思うのは、選択肢の少なさでしょう。
アルバイト一つとっても、雇用が少ないので、いつもと同じようなお店でしか働くことができません。
競争がゆるく、のどかで平和な環境ではありますが、選択肢が少なく、日々の暮らしに刺激がないのは事実でしょう。
そのため、進路を考える時期になると、都会に出たいと思う人も多いです。
田舎のメリット・デメリット
いかがでしたか?
以上が田舎暮らしの特徴です。
まとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
土地が広い | 移動が不便 |
健康的な移動 | 公共交通機関が弱い |
子供が伸び伸び育つ | 教育が盛んではない |
人とのつながりの強さ | コミュニティが狭い |
安定している | 選択肢がない |
田舎暮らしを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。