田舎に生まれ育ち、「高校を卒業した後に都会で働きたい!」と考える方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
僕の周りにも多くいましたし、高卒で都会で働く人、大学に進学するために都会に出る人、多様な進路を選ぶ人を見てきました。
その中で、どのように都会に出るのが良い進路の選び方なのか、自分なりに考えたいと思います。
高卒で都会に出るのはオススメしない
田舎ではあまり大学進学率も高くないので、「高校を卒業したあとに都会で働こう」と考える人も多いでしょう。
都会に出たい理由としては、
- 新しい暮らしをしたい
- 給料が良い
などの理由があると思います。
しかし、高卒で都会に出るのはオススメしません。
ついつい、都会の華やかな面に気が向いてしまいますよね。確かに都会は便利だし、給料も高いです。
忘れがちなのは、都会は生活費も高いということです。
例えば、もし田舎で手取り10万円だとしても、生活費が5万円なら手元には5万円残りますよね。
一方、都会で15万円の給料を得たとしても、生活費が12万円なら手元には3万円しか残らないわけです。
一見給料が高そうに見える場合も、「自由に使えるお金」と考えると田舎に残った方がお得な場合が多いです。
都会はかなり学歴・経歴を重視する社会
都会の人からは当たり前なのかもしれませんが、都会では学歴や職歴が重要視されます。
就職活動の際も、履歴書に書いてある学歴で面接まで進むか、進めないかが決まります。
田舎の人にとっては、「〇〇がどこの大学らしい」「〇〇がどこの職場で働いているらしい」という噂話は、あまり馴染みがないのではないでしょうか。
駅弁と呼ばれる、「地方国公立大学に入れたらすごい!」等ならばあるかもしれませんが、「〇〇大学に入れたから人生決まる」くらいに考えている人はまずいないでしょう。
僕も驚いたのですが、都会では学歴や職歴などの履歴書に残る経歴が非常に重要視されます。
これはあくまで自分の考えですが、都会は人が多いので、その人の性格や人生よりもまずは経歴を見ないと、面接者をさばききれないのかなと思います。
実際、都会ではアルバイトの学生同士も、自己紹介でまずはどこの大学なのか聞き合いますし、就職活動でも一番最初に名乗るのは所属大学です。
田舎では知り合った人の住んでいる場所は気にすることがあっても、出身学校や勤務先はそこまで気にしないので、田舎から都会に移住する人は大きなカルチャーショックを感じると思います。
まずは経歴を見てから人付き合いが始まる都会と、経歴を重視しない田舎では、大きな違いがあるのではないでしょうか。
高卒では待遇が悪い場合が多い
都会は経歴を重視する、と説明してきました。
何を言いたいかというと、高卒で都会で働く場合は待遇が悪いことが多いです。
都会では「高卒で働く」選択肢はあまり一般的でなく、大学進学率が高い社会です。
高卒の人は大卒の人よりも初任給が低く設定されていたり、職務内容も異なったりと、明確に線引きをされてしまう印象があります。
もちろん、実力重視の会社もあり、高卒・大卒を気にしない会社も沢山あります。
しかし、田舎にいながら限られた情報で、そのような会社を探し当てるのは困難です。
また、都会は人が多いので、待遇を悪くし長時間労働を強いて、退職者が出てもすぐに新しい従業員が入社してきます。
そのため、あまり労働条件を改善しようとしない会社があるのも事実です。
僕も高卒の友人が、悪条件で働かされ辞めてしまう、というケースを何人も見てきました。
自分の身を守るためにも、高卒で都会に出てくるのはオススメしないです。
専門学校を卒業するのなら、都会で考える
では、「専門学校を卒業してから都会で働くのはどうか?」と考える人もいるでしょう。
田舎の専門学校を卒業するのではなく、都会にある専門学校を卒業するのなら良い選択肢だと思います。
田舎の専門学校は、かなり質の低い学校も多いですよね。
それに対して、都会は専門学校の数も多く競争が激しいために、悪い専門学校は淘汰されていきます。
それでも玉石混交だとは思いますが、田舎よりも都会の専門学校の方が高水準な授業を提供している割合は高いでしょう。
また、都会の専門学校に進学すると、都会に友人ができます。
都会で働く上で、地元以外に友人ができることは非常に重要です。
専門学校でゆっくりと都会の生活に適応していき、友人も作り、その上で都会の会社に入社した方が、環境変化にまつわるストレスを軽減できると思います。
このように、
- 専門学校の教育水準の高さ
- 地元以外の友人ができる
- 都会の生活にゆっくり慣れられる
という点から、都会の専門学校に進学することは考えるべき選択肢だと思います。
もし途中で「都会は合わないな」と感じたら、地元に帰って就職すれば良いだけの話です。
可能であれば大学進学を目指そう
色々書いてきましたが、そうは言っても大学進学で都会に出てくるのがオススメです。
最もリスクが低いですし、将来の選択肢の幅も広がると思います。
「今の時代、大学に行くべきなのかどうか」と考えるべき問題もありますが、特別やりたいことがない場合は、大学に進学することが最も安全な選択だとは思います。
しかし、無名な私立大学の場合は授業料で年120万円くらいかかる上に、全く就職において役に立たないこともあるので、注意が必要です。
大学受験について語り始めると話が逸れてしまうので、現在高校生のみなさんは、大学進学を検討するべきだと思います。
田舎にいると、当たり前のように周囲の人は高卒で働いたり、専門学校に進学しますが、都会では大学進学が一般的です。
都会にある大学進学に向けて、(国公立だと学費が安いです)勉強するのが良いと思います。
大学の教育の質は玉石混交ですが、国立大学であれば当たり外れは小さいことが多いです。
まとめると
まとめると以下のようになります。
都会で暮らしてみたい、は田舎に住む学生にとって憧れだと思います。
憧れを原動力にしつつ、将来に向かって適切な進路選択ができるように頑張ってください!