ドラゴンクエスト5はなぜ面白いのか<ストーリー解説>ネタバレ注意

作品の感想
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数あるドラゴンクエストシリーズの中で、みなさんが一番好きな作品はなんでしょうか。

個人的には、ドラゴンクエスト5が大好きです。

SFC、PS2、DSと3台ものゲーム機で発売されたドラクエ、それがドラゴンクエスト5です。

多くのゲーム機で発売されているように、ドラゴンクエスト5が最高傑作だと考えています。

今回はドラクエ5のストーリー面の面白さを解説していきます。

結婚相手を選べる制度がある、というのはもはや常識なので、ここではあえて挙げません。

主人公が勇者ではない

一つ目は今作最大の衝撃、主人公が勇者ではないことです。

ドラクエシリーズといば、「勇者である主人公が戦士や僧侶を仲間にしていき、最終的に魔王を倒す」これが大筋となっています。

主人公が勇者として特別扱いされて、ストーリーが進んでいくのが王道です。

しかし、ドラクエ5の主人公は勇者ではありません。

ゲームの中盤で、勇者だけが装備できる武器や防具を主人公が身につけようとするシーンがあるのですが、全く装備できません。

つまり、物語の中盤で主人公は、自分が特別な存在ではないことに気がつくのです。

主人公は伝説の勇者ではなく、ただの戦士である現実を突きつけられるのは、残酷な一方でどこか現実的な生々しさを感じると思います。

主人公(自分)は、特別な存在ではないのです。

では誰が勇者なのでしょうか?

なんと嬉しさもありますが、心苦しいことに、主人公の息子が勇者として生まれます。

特別ではない主人公(自分)の息子は、特別な才能を持つ勇者なのです。

息子である勇者は初期装備から勇者専用の強力な武器を身につけ、グングンと能力値も上がっていきます。

自分が特別ではないという現実を突きつけられながらも、人望で仲間を集めながら主人公が紡ぐ物語には、間違いなく感情移入できるでしょう。

親子三代にわたる旅

二つ目は時間経過です。

ドラクエ5は主に3つのパートに分かれています。

主人公が子供で頼りない「幼少期」
→たくましくなってきたが青くさい「青年期前半」
→あらゆる悲しみを乗り越え大人になった「青年期後半」と、物語は進みます。

当然幼年期では主人公は子供扱いされ、父親であるパパスに守ってもらいます。

青年期前半では結婚相手を見つけ、青年期後半では成長した息子・娘とともに最終決戦へ向かいます。

親子三代にわたり受け継がれる信念を持ち、冒険を進めていく旅に感動すること間違いなしです。

これはあまりにネタバレになるので詳しく言えませんが、なんと過去と現実を行き来するイベントもあります。

ストーリーの時間経過をとことん活かしたイベントですね。

レベルアップにより強い魔物を倒せるようになることで、成長を実感するのがPRGだと思います。

しかし、人として、男として、親として、精神面で主人公が成熟していくRPGはドラクエ5ならではの魅力ではないでしょうか。

モンスターを憎めない

三つ目はモンスターを憎み切れない点です。

今作では、なんとモンスターが仲間になります。

倒すべき敵であるはずのモンスターが、主人公の不思議な魅力により仲間になります。

それも、スカウトして仲間になるのではなく、倒された敵が自ら起き上がって「仲間にして欲しい」と目で訴えかけてくるのです。

昨日の敵は今日の友であり、倒したホイミスライムが仲間になることで、命を救われるシーンも多いでしょう。

モンスター=倒すべき悪という概念を打ち破った作品だと思います。

絶対的な悪などないのです。

…と思わせて、ゲームを進めていくと、プレーヤーなら誰しも強い恨みを抱いてしまうであろうボス敵に出会います。

ほとんどのプレーヤーは、奴らに強い憎悪を抱いてしまうでしょう。

しかし、物語を進めて成長した今、どんな敵であっても憎むべきなのでしょうか?本当に敵だと思う相手は悪なのでしょうか?

主人公が成長するとともに、プレーヤーの考え方がどのように変わっていくか、もしくは変わらないのか、ぜひ確かめてみて欲しいです。

偉大な作品ドラクエ5

ドラクエ5のストーリーを、なるべくネタバレなく面白さをお伝えしました。

ぜひプレーしてみてほしいのですが、今後ネタバレを含みつつドラクエ5を語る機会を作りたいと思います!

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