賃貸生活A to Z<書評>新生活のお部屋選びに役立ちます!

作品の感想
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今回紹介するのは、秋津智幸さん著の「賃貸生活 A to Z」です。

新生活が始まる学生さんや社会人の方々の中には、初めての一人暮らしを経験される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

折角の家選び、納得ができる賃貸を見つけたいですよね。

不動産業界は初心者にはとても不透明な業界なこともあり、騙されることはないか、変な物件を押し付けられないか、不安の方もいらっしゃるでしょう。

「賃貸生活 A to Z」では、家選びのポイントについて詳しく書かれています。

これから家探しをする方にオススメです。

一言要約

賃貸契約借主(こちら側)の方が強い!納得できる家選びをじっくり行おう。

以下で本の内容を要約し、ご紹介します。

家選びの最低限の基礎知識

全く不動産について知識がない方のために、家選びの最低限の基礎知識を紹介します。

部屋を借りる際に最初に見るのは、間取りだと思います。

間取りにアルファベットが書かれていますが、意味は、L=リビング、D=ダイニング、K=キッチンで、8畳以上をLDKと表記となっています。

部屋の面積の計算には壁芯も含むため、実際の面積は表記より小さくなることにも注意が必要です。

部屋選びは間取りだけでは不十分ですね。

間取りで大体物件を絞り込んだら、一回は自分の目で家を見た方が良いでしょう。

駅から徒歩〇分という表示は、1分間=80メートルで単純計算しているため、家から駅へ実際に歩いてみると坂道や信号の影響で遠く感じるかもしれません。

家選びでは、家賃の他に敷金、礼金にも注意です。

家賃が安くても、敷金・礼金が高いとお得ではないですね。家賃以外に、管理費、共益費にも注意しましょう。

ちなみに、礼金は大家さんが不動産に払う広告料、敷金は預り金で、敷金から退去時の修繕費を差し引いた残りが返金されます。

中にはフリーレント物件もありますが、まずは契約期間を確認し、長い目で見た時の家賃を確認しましょう。

当然ですが、家賃以外にも必要な固定費はありますよね。

ネット使用料はいくらか、ゴミの処分費用など、1ヶ月に必要な家賃意外の固定費も確認が必要です。

不動産屋の営業テクニック

不動産にいる人は、無料で物件を紹介してくれる良い人なのではなく、営業マンです。

営業マンに騙されないためにも、どんな営業テクニックがあるか知っておきましょう。

1.おとり物件(もう存在しない物件)をインターネット上に掲載
2.一番オススメの家賃の高い物件を最後に見せる
3.車に乗って玄関先まで行く際に、周囲のマイナス要素を隠す
4.不動産屋にメリットがある物件を紹介してくる
5.「この物件は今日申し込まないと決まってしまいますよ」
6.「ご希望の予算では、この物件しか無理です」
7.「ほかの不動産屋を回っても同じですよ」
8.「ほかにもこの物件を検討している人がいるので早く決めた方がいい」

上記のテクニックに騙されず、自分のペースで物件を選びましょうね。

インターネットでの情報に強い賃貸専門の不動産会社、地域密着地元の掘り出し物が見つかる不動産会社、と強みもバラバラです。

また、親身になってくれる優しい営業マンもいますが、焦らせて契約してこさせようとする営業マンもいます。

良いと思える物件があっても、一度冷静になるべきです。

不動産屋は一軒だけでなく複数店舗回り、色々な営業マンと話しながら決めるようにしましょう。

物件の正しい選び方

では、実際に物件をどのように選べばいいでしょうか。

手順を紹介します。

1.自分の希望条件を具体的に決める
2.希望条件に優先順位をつける
3.急ぐときは、いち早く部屋探しを始め、ホテルに泊まってでもしっかりと下見
4.5月中旬~8月上旬、9月中旬~12月が借り手市場
5.周囲の環境の「昼の顔」と「夜の顔」を見比べる
6.物件の匂いなどをチェックしておく

最近はオンラインで内覧ができますが、オンラインでは気づけないことが沢山あります。

賃貸ではアパートやマンションが一般的だと思いますが、隣人にどんな人が住んでいるのか、ネットからでは分かりません。

夜には閑静な住宅地が、昼にはうるさい、なんてこともよくあります。

上記のように、適切な時期に、しっかりと物件の見学に行くことは必須です。

家選びのお供に!

以上、本の紹介をしてきました。

他にも、

・より詳細な家選びのチェックリスト
・入居中、入居後のノウハウ

などが書かれており、充実した内容となっています。

家選びで大事なのは、一般的には賃貸契約借主の方が強いということです。

有利な条件を色々交渉できるかもしれないので、家選びをされる方は、この本で入念な準備をされことをオススメします!

自分が主導となり、納得できる物件を見つけましょう!

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