就職活動で役立つ本を紹介

書評
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就職活動において本を読むことは、情報収集や考えを整理する上で非常に有益です。良書に触れることで、職務経歴書の書き方や面接のコツ、企業研究の方法などについての知識が深まります。

また、成功者のエッセイやキャリアアドバイス本は、モチベーションを高め、自分の目標に向けた戦略を考える手助けになります。

就職活動中は悩みが多く大変な思いもしますが、良書との出会いがその成功への鍵を握ることもあります。自分の進むべき方向やスキルの向上に役立つ本を見つけ、積極的に読書を取り入れてみましょう。

OB訪問本 社会人にグッと近づくための十五ヶ条

就職活動で欠かせないことは、OB訪問です。OB訪問を通じて生の体験談や情報にアクセスでき、どんなセミナーに参加するよりも勉強になります。そのOB訪問の手引きについてまとめた本です。


本書の主なポイントを紹介します。

社会人と大学生のギャップ15か条

~社会人と大学生のギャップ15か条~
信頼関係を作ろうとしない
信頼関係の作り方を知らない
who he is を聞かない、聞けない、聞こうとしない
知ったつもりになる
一緒にワクワク・ドキドキしようとしない
会社とは何かを勘違いしている
仕事とは何か勘違いしている
職種とは選択肢だと勘違いしている
能力がないと期待されないと勘違いしている
自分が自分を理解しきっていると勘違いしている
未来は与えられているものと勘違いしている
仕事は自己犠牲だと勘違いしている
競争は避けるべきものだと勘違いしている
休日は社員ではないと勘違いしている
自分のペースが通用すると勘違いしている

社会人訪問の仕方とは?

自分の特徴を見出すには→1.過去の振り返り、2.社会人を訪問をする(他者比較)、3.複数の社会人を訪問(多様性の把握)
相手に自分のことを知ってもらう→相手のことを理解する→相手に動いてもらう→自分が動く
①指針を立てる:質問を15個以上、質問を就職ノウハウ・社会業界企業知識・将来の自分に分類
②アポをとりメール
③訪問:挨拶、自己紹介→質問→深いお願い等
④お礼メール、振り返り

なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?

就活で人気とされている大企業は何を考えているか、その手の内を全て明らかにしています。


本書の主なポイントを紹介します。

募集から採用まで人気企業の「手口」、ぜんぶ

インターンシップに行っても、仕事や会社は見えない、現実は見せない
人気企業のインターンシップの価値は、「落ちることで就活市場の相場がわかる」ことだけ
20代でもトップになれる企業→30代になったらどうなるのか
若手経営者は一発屋多いため、次のビジネスモデルを聞く
キャリア形成には三つの形がある
①長期間経験を積み重ねることが大切な、奥の深い仕事→10年後に差がつく ex)エンジニア、大手メーカー、商社、銀行
②知識や経験は1~2年積めば十分で、それよりも個人のキャラクターや特性が重要→多数の人は出来ないため離職、離職率7~8% ex)ハードな営業
③個人の能力も経験も、それほど多くは求められない仕事→仕事はつまらない、年功序列に ex) 販社
企業は学歴で選考、ターゲット校もあり
人事の見栄が学歴差別を生む
ありきたりなESの課題は最初の一社にだけ全力投球で後はコピペする→他社の面接でも似たような質問ばかりになり、慣れができる
共通エントリーシートは不人気企業のハードルを下げるのが目的
面接で企業が見ているのは、・自社の仕事がきちんとできるか、・自社の仲間と上手くやれるか
企業側からの質問は「今の話って、うちでうまくやれそうなとこが見えてきたから、具体的に聞かせて」という流れ
肩書も感動的なエピソードもいらない、自分のキャラが分かる話しをすればいい
資格も結局は「人間性をうまく表せた」場合に有効となる
例:TOEIC850の留学経験なし→「私は一つの事に粘り強くチャレンジできる力を持っています」
弱みを話す際は「そうした(性格の)傾向は分かっている、その傾向を補う工夫をしている」と言う
性格と業績にそれほど強い相関性はない
適性検査には一種のウソ発見器脳がある
基礎能力試験は採用に関係ある→基礎能力と業績は強い相関関係
面接では質疑応答だけでなく、こちらから質問し会話に持ち込む
応募動機で社会貢献を押しすぎない→企業は利益を追求する営利団体
情熱だけではダメ ex)御社が好き、

就活にまつわるニセ情報をメッタ斬!

人気ランキングは操作もできるため、最初からあてにしないのが一番
人気企業はその時がピークである可能性が高い。無名企業の中にこそ狙い目がある
文学部は就職に不利
大卒採用は大幅に増加し、過去よりも安定→一方、高卒就職は厳しくなっている
どんなに好景気でも、人気企業の採用枠は合計して三万人にも満たない(旧帝大早慶に入るより狭い)
人気企業から2~3社受かる学生はそこそこいるが、5~6社受かる人はほぼいない
採用枠最後の一席で企業の採用基準が分かる
むやみなAO入学や推薦入試→学力低下(ゆとり教育がスケープゴートに)→採用時に高校名を見る
留学生がもてはやされたのは一過性。今後は現地法人で採用し育てる、という世界の主流に進んでいく
欧米は会社に入る雇用契約ではなく、ある部署のあるポストの仕事を任せるという、完全なポスト契約
欧米の若年者は大学卒業後、仕事が出来る状態でなければならない
欧米は職業訓練校出身だと昇進も早いうちに止まる→大学に入らなければならない

先生は教えてくれない就活のトリセツ

法政大学でキャリアデザイン学部の教授を務める著者が、会ってみたくなるES、インターンの活用法、面接での振る舞い方など、成功するためのメソッドを伝授します。


本書の主なポイントを紹介します。

入社後に後悔しない企業の選び方

自己分析よりも取り組むべきは、どのような企業があるのか多岐にわたる業界を見直していくこと
業界研究を行うときに関心を持った業界は、これまで生きてきた中での憧れや夢と重なる部分が多いと理解した上で、そこからいったん距離を置いて、広い視野で関心を客観的に捉えることが必要
興味のない業界からあえて調べる
企業選びを進めていく際には、①市場、産業分析 ②勤務形態、勤務時間、待遇、制度、年収 ③社長や社員の人柄 を見る
稼ぐ力のある企業を見極める方法として、IR資料を読み漁る
「決算説明会プレゼンテーション資料」をネットで確認してみる
企業側における新卒採用の狙いを想像する

100%突破するエントリーシートの書き方

顔の見える自己紹介を書く
相手に届けるという視点をもって書く
自分の短所を書く時は、弱みを強みに変える記述をする
大学生として何を学んでいるのかに人事担当者は興味をもっている
選考漏れするESの三パターン
1.自分のことだけES→ジャッジする人を意識
2.思い出依存型ES→中学や高校のことだけでなく、大学の話も
3.書きなぐりES
過去に出題されたESの設問リストを見て、それを意識して大学生活を送る

しくじらない面接の受け方

鏡の前で、表情の身だしなみを整える:目つきと口の開きかた
企業説明会の態度は全てチェックされている
グループワークで目に留まる学生に
これまでの人生で何をやったか
どんな人生を思い描いているのか
こちらが人事担当者のことも審査する
入社後の人材育成システムを考慮して就活

就活を越える学び方

高校までの詰め込み教育をやめる→突き詰める問いは自分で探し出すもの
大学での学びは社会に出てから必ず役に立つので、取捨選択しない
専門的に学び、考えてきた事柄を、就活の言語に翻訳する→人事担当者に関心を持たれるように伝える
大学の学びを就活につなげる
課題論文や著作に対して、自分の意見を述べる、毎回コメントする、という姿勢で準備していくと読みの深さが深まる
ディスカッションの経験数
①計画的な実行力②仲間と仕事をしていく調整力③顧客や市場の分析力
社会状況の変化に対する各種情報からの学び
実際に社会で働く人からの学び

「手紙屋」~僕の就職活動を変えた十通の手紙

就職活動中の主人公が、10通の手紙のやりとりを通じて働くことの意味、真の成功、 幸せな人生について考えます。就活のノウハウ的な本ではないですが、この本を読み一度立ち止まってから考えることも大事なのかなと思います。


本書の主なポイントを紹介します。

お金ではなく、相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、お互いがちょうどいいと思う量で交換している。
相手にこうなって欲しいという称号を先に与える
入社後、全体のために身を粉にして働く人が、上司になり出世する
何かに必死になると楽しくなる
人間は自分の居場所、所属する集団がなくなるのを怖がる動物。意思の強い人でなければ、今いる場所が居心地が悪くない限り行動自体をしなくなる。
天秤の片方の皿の上に手に入れたい物を乗せる。それと釣りあう物を乗せた時に、あなたの欲しいものが手に入る。
会社を一人の人間、法人として、どんな人の一部になりたいか考えてみる
自分に向いている職業を探すのは、可能性を失う恐れがある。ワクワクする活動の会社を選んでみても良い。
最短ルートは最良ルートではない。
あせらずに、「目の前にあるものに全力を注いで生きること」が重要
本を読んだら、自分の意見をかいてまとめることをしなければならない。

就活本を読んでみての感想

就活の学びで特徴的なのは、学びから働くという移行に関わる点です。

お金を払って学ぶ立場からお金を貰って提供する立場になるため、学生同士の常識が全く通じないこともあるでしょう。

ただ、就活で人生は決まらないですし、就活のノウハウ本も全てを鵜呑みにする必要はありません。

本を読み適度にインプットしながら、内省し、OB訪問や面接を通じてアウトプットしていれば自然と結果はついてくると思います。

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