1987年にMSX2から初代メタルギアが発売され、2015年にシリーズ最終作が発売された後も、今なおリマスター版やリメイク版で人気を集めるステルスゲーム、メタルギアシリーズ。
約40年にわたり人気を絶やさないメタルギアサーガは、ステルスアクションゲームとして遊びの面白さがありながら、壮大で複雑な物語は圧倒される面白さがあります。
僕は小学生の頃にメタルギアソリッド2をプレーしたのが、メタルギアの初めての出会いでした。当時は難解なストーリーを全く理解できず、隠れんぼアクションを楽しむだけだったのですが、年を重ね徐々にメタルギアサーガとプレーヤーが織りなす物語に魅せられ、子供の頃からずっとメタルギアシリーズの大ファンです。
今ではメタルギアのシナリオブックを買い漁り、小説版のメタルギアは全て揃え、攻略本を熟読し、当然全作品は何周もプレーしています。メタルギアソリッド4では本作中最高難易度のTheBossExtremeを選択した上で、ノーキル (殺害数ゼロ)、ノーアラート (発見された数ゼロ)、ノーコンティニュー (ゲームオーバー時に途中からやり直さない)、ライフ回復アイテム未使用 、スペシャルアイテム未使用 (無限バンダナ、ステルス迷彩を使わない)、プレイ時間5時間以内を達成し、ゲーム内で最高の評価であるBIGBOSSの称号を手に入れました。
それだけ全てのタイトルをやり込んだ僕でも、難解で手の凝った物語を前に、度々混乱することがありました。また、あまりにも完成され物語故に、メタルギアシリーズの内数本をプレーしたのみでは、メタルギアサーガの物語が全く理解できないかと思います。
そのため、今回は僕の思い出も振り返りながら、メタルギアシリーズの各作品に対する解説や考察を時系列順にまとめました。ネタバレを含むので注意して読んでいただきたいですが、全記事を読むことでメタルギアシリーズの大筋は掴めるかと思います。
1つの記事に5時間以上は時間をかけ、何度も推敲し、メタルギアが好きで仕方ない気持ちを詰め込みました。各作品の横には、メタルギアの世界における年代を記載しています。
1964年 メタルギアソリッド3 スネークイーター(MGS3)
2004年にPS2用ソフトとして発売された、シリーズ最初の作品です。
主人公はビッグボスで、メタルギアサーガにおける原点であり、全ての始まりを描いた物語です。
物語の時系列としては一番最初でありながら、メタルギアシリーズのナンバリング第5作目であり、タイトルもメタルギア3なので注意が必要です。
テーマは「SCENE(時代)」です。
1970年 メタルギアソリッド ポータブルオプス(MPO)
2006年にPSP用ソフトとして発売された作品です。携帯ゲーム機で遊べる初のメタルギアシリーズとなりました。
メタルギアシリーズのナンバリング第6作目で、主人公はビッグボスです。
しかし、このメタルギアオプスは小島監督がプロデュースに携わったのみであり、正史として含めるか扱いが微妙な作品となっています。
矛盾やツッコミどころが多いものの、ゲームシステムやスピンオフとしては面白い作品です。
1974年 メタルギアソリッド ピースウォーカー(MGSPW)
2010年にPSP用ソフトとして発売された作品で、初めて遊ぶメタルギア作品となった人も多いのではないでしょうか。
メタルギアシリーズのナンバリング第8作目であり、主人公はビッグボスです。
前作のメタルギアソリッド4で完結したストーリーをさらに補完する内容になっています。
テーマはその名の通り「平和(PEACE)」です。
1975年 メタルギアソリッドV グラウンドゼロズ(MGSV: GZ)
『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』のプロローグとして、2014年に発売されました。対応プラットフォームはプレイステーション4/プレイステーション3/Xbox One/Xbox 360です。
メタルギアソリッドVはメタルギアシリーズの第9作目(ライジングを入れると10作目)であり、主人公はビッグボスです。
前作からわずか1年後の設定であり、MGSPWに登場したキャラクターが数多く登場します。
このグラウンドゼロズの紹介記事は、次のファントムペインの記事にまとめてあります。
1984年 メタルギアソリッドV ファントムペイン(MGSV: TPP)
2015年に発売され、対応プラットフォームはプレイステーション4/プレイステーション3/Xbox One/Xbox 360です。
序章であるメタルギアソリッド グラウンドゼロズの本編に該当します。
この作品が発売される半年前に小島プロダクションは解散し、メタルギアシリーズの最後の作品となりました。
テーマは「人種(RACE)」と「報復」。そして裏テーマとして「言葉(VOICE)」があります。